いつも何気なく使っている,見慣れた預金通帳.
裏面には磁気テープが貼られていますよね.
その磁力が弱くなって,ATMで使えなくなってしまいました.
そこで,対策や,磁気テープについて調べてみました.
突然,ATMで通帳が使えなくなった
いつもどおり,ATMを使うおうとしたら,エラー.
何度やっても,通帳が無効だとされてしまうので,焦りました.
”この通帳は使えません”と,弾かれてしまうのです.
ゆうちょ銀行で再発行されるまで
そこで,開いているゆうちょ銀行の窓口に行くことに.
カウンターで聞いてみると,磁気が弱くなっているとのこと.
その場で,20分ほどで再発行してもらえました.
どうして使えなくなったのか?
バッグの留め金に近づけたのが,不味かったらしい.
スマホと重ねるのも,磁気を破損させやすいようです.
バイブレーターには,ネオジム磁石が使われる事も多いですし…
通帳を重ねて,テープ部分を擦っても摩耗が激しくなります.
そこで,磁気から守るプロテクトケースを使うのもおすすめ.
磁気エンコードと呼ばれているらしい
この磁気エンコードについて,調べてみることにしました.
磁気ストライプ,磁気エンコードなどが,一般的な専門用語のようです.
英語だと,”magstripe”と略されているサイトをよく見かけます.
通帳プリンターで印刷
印刷には,専用の通帳プリンターを使っています.
新興製作所,富士通フロンテック,OKIなどが作っている様です.
やはり,Windowsを使って制御しているんですね…
- 新興製作所 e-Printer ModelS 4672
- 富士通 金融ソリューション UBT-First
通帳の抗磁力=650 Oeって?
抗磁力は,エルステッド(oersted,Oe)という単位で表します.
通帳は,標準が650 Oe,古い規格で300 Oe前後なんだとか…
300 Oeだと低保磁力,4000 Oeクラスは高保磁力になります.
凸版印刷の研究によると,300 Oeの通帳は,200ガウスの外部磁界で読み取り不良になったそうです.
高抗磁力のHicoって,もの凄い!
最近は,普通の磁石程度なら平気なタイプも出ています.
2750 Oeや,4000 Oeが標準的なのがHico(ハイコ)!
ただし,Hicoに対応したリーダー(ATM)を設置するのには,かなりコストが嵩むようです.
そのため,大手銀行ではあまり普及せず,LoCoのままのようです.
※DNPは,HicoとLocoを組み合わせた技術も開発している模様.
http://www.hkd.co.jp/unit_conv/
※磁気テープについて
日本国内では、磁気テープは、1本のものが一般的で、”JISⅡ型(ジス2型)”、もしくは、”NTTタイプ”などと呼ばれる。
国際カードは、3本の磁気テープ仕様が一般的.
じつは,磁気不良ではない?
通帳の最終取引の印字が薄くなってしまうことがあるようです.
その場合も,磁気不良と誤解されてしまうことがあるんだとか…
そんな時は,日付の欄を鉛筆で上書きしてしまいましょう.